プログラミングスキルは就職、転職に本当に有利なのか?【IT業界の中の人が解説】

プログラミングスキルは就職、転職に本当に有利なのか?【結論】
  • プログラミングを学んでみようと思うんだけど、プログラミングは就職や転職に有利なのかな?

 

本記事ではこのような疑問に対して答えていきます。

 

結論から言うと、プログラミングを習得すれば、就職や転職に間違いなく活きます。

 

ただし、どの程度スキルが活きるかは、新卒の就職、社会人の転職によって変わるので、この記事を読んで理解を深めてもらえればと思います。

 

簡単に僕のことをご紹介すると、現在フリーランスエンジニアとして仕事をしています。IT転職経験があったり、また、会社員時代は中途採用の面接担当を当時の社長から任されたりもしていたので、エンジニアを採用する「企業側」の立場も理解しています。加えて、多くのIT企業の経営者とも知り合いのため、最近のIT就職・転職事情も、彼らとのリアルな会話の中から把握しています。

 

そういった「IT業界の中の人」という立場であるので、プログラミングが就職や転職にどう有利に働くのか、その事情を紐解いていきますね。

 

プログラミングが就職、転職に有利な理由

  • IT人材の需要がある一方、IT人材が不足しているから

 

これが理由です。少し深掘って解説していきますね。

 

引用:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

 

上記の図は2015年から2030年にかけての、IT人材の「不足規模」に関するデータです。これを見ると、

 

  • 2015年:約17万人に不足
  • 2030年:約59万人の不足

 

このように、2015年時点で足りていなかったIT人材は、2030年にかけて、さらに拍車をかけて足りなくなっていくことが予想されています。ただでさえ人手不足なのに、今後さらに進行していくんですね。

 

こんな状況ですから、今はどこのIT企業も、喉から手が出るほどIT人材を欲しています。事実、僕の周囲のIT企業の経営者も、みなさん揃って人手を欲しています。つまり、プログラミングスキルがある人は、自然と重宝されるようになってきているということですね。

 

ですから、ITに関わる仕事の就職や転職において、プログラミングスキルがあることは有利に働きます。

 

特に新卒の就職は有利

上記の通りで、特に新卒の就職に、プログラミングスキルは有利に働きます。

 

そもそも新卒の就活というのは、基本的にポテンシャルでの採用です。コミュニケーション能力が高かったり、リーダー経験だったり、いわゆる「コミュ力お化け」が勝つ世界なんですよね。

 

例えば「大学」にいるじゃないですか。サークルの中心でワイワイしている人たち。ああいう方が就職市場は評価されます。

 

となると、そういう資質がない人は、就職市場では負けてしまうということになります。

 

そこで彼らに対抗できる武器こそが、「プログラミングスキル」なんですよね。

 

前述通り、そもそも新卒はポテンシャル採用がメインで、即戦力として期待されいないです。

 

ここで大事なことは、新卒は即戦力として期待されていないからこそ、プログラミングスキルを持ち、すぐに戦力になれる人材であれば、「高く評価される」という事実です。

 

例えば、プログラミングを大学時代からバリバリやってた人は、新卒で入社した会社で年収600万円、700万円もらってる人は結構いますよ。新卒であれば、年収は200〜300万円台くらいが普通です。年収600万円というと、およそ倍以上ですね。

 

これは別に不思議なことでもなんでもなく、例えばシリコンバレーの企業は、新卒のエンジニアに年収1,000万円以上の金額を普通に提示しています。若いIT人材は、それだけ世の中に求められているんですよね。

 

こんな破格の待遇も、プログラミングスキルがあれば起こり得ます。そういう世の中の事情がありますから、新卒でプログラミングスキルがあれば、間違いなく就職は有利になりますよ。

 

社会人の転職は事情が分かれる

一方、社会人の転職の場合、事情は少し分かれます。簡単に示すと、以下の通りです。

 

  • 経験者求人→あまり評価されない
  • 未経験者求人→評価される場合がある

 

上記の通りです。

 

IT業界に限らず、どんな求人であっても、経験者募集と未経験者募集がありますよね。

 

経験者求人の場合、基本的には「実務経験」は必須となります。なので、プログラミングを例えば独学で習得しても、実務経験がなかったりすると、落ちるケースが多いです、僕の知人がやっているIT企業も、経験者募集の場合は「実務経験3年以上」を必須項目としているようです。

 

一方未経験者求人の場合、特に若手であれば、実務経験がなくても採用されることがあります。20代の若手であれば、その分伸び代もありますからね。その伸び代に期待して、実務経験がなくても転職できるケースがあるんですね。

 

就職、転職に有利なプログラミング言語

結論、Ruby、PHP、Javaの3つです。なぜなら、3つとも需要の高い言語だからです。

 

 

上記はフリーランスエンジニア向け業務委託案件で、「どのプログラミング言語が最も使われているか」を表したデータです。

 

これを見ると、1位はJava、2位はPHPとなっています。この2つで約半分近くの案件を占めることからも、いかにJavaとPHPの需要が高いかは、わかるかなと思います。

 

一方Rubyは上記データで見ると少なめですが、最近需要が急速に伸びている言語です。将来性が高く、初心者向きの易しめな言語でもあるので、おすすめですね。

 

ちなみに僕も最初はRubyを勉強しました。結果としてよかったですよ。初めてでも学びやすかったですし、Rubyは案件も多くて仕事に困らないです。

 

まあプログラミング言語はどれか一つを習得すれば、次の言語はそこまで習得することは大変ではありません。なので、慎重になりすぎる必要はありません。

 

ですが、あなたが初心者で言語選びで迷っているなら、上記3つの中から選んでおけば間違いないと思います。3つでさらに迷ったら、個人的にはRubyを推します。

 

Rubyで作れるものや目指せるライフスタイルについては「【事例あり】”Rubyでできることやできないこと”を現役Rubyエンジニアが解説」の記事をどうぞ。こちらで全てまとめています。

 

完全未経験からプログラミングを習得して就職、転職する方法

  • 方法①:独学して就職・転職する
  • 方法②:プログラミングスクールに通って就職・転職する

 

方法はこの2つです。それぞれ解説していきますね。

 

方法①:独学して就職・転職する

一つ目はこちらの方法です。独学で勉強し、リクナビなどの就職サイトや、リクナビNEXTなどの転職サイトを使い、自分から応募する方法です。

 

新卒はこの方法でも良いです。ですが、社会人の転職の場合、この方法は難易度は高めなので、おすすめはしないですね。

 

その理由は、「学習の面」「就職の面」両方ともハードルが高いからです。それぞれ深掘っていきますね。

 

学習の面

まず学習の面。なぜ学習が大変かというと、一言で言えば、独学だと挫折することが多いからです。

 

これは学生・社会人とも変わりませんが、社会人は勉強時間も限られます。なので、時間のかかる独学だと、挫折する人が物凄く多いんですよね。

 

僕も働きながら最初は独学をしましたが、途中で挫折しました。仕事以外の全ての時間をプログラミングに捧げる覚悟がなければ、独学は厳しいと思います。。

 

▼参考記事

>>プログラミング独学は無理ではないがおすすめできない理由【経験者が語る】

>>プログラミングスクールvs独学。両方やってみた結果【どっちがおすすめか結論】

 

就職の面

続けて就職に関してですが、新卒の場合は前述通り、大学生の就活であれば、実務経験がなくても評価されます。その点で、独学でスキルを習得さえできれば、就活サイトを使った就活であっても、スムーズにいけるかなと思います。

 

ですが、社会人の転職の場合、せっかく独学で習得できたとしても、コネも経験もない状態で転職サイト経由で応募しては、なかなかうまくいきません。なぜなら一般の転職サイトは、エンジニア経験者も利用するからです。

 

経験者と真っ向で戦っても、まず勝てないですよね。この方法は、未経験者にとってはいばらの道なんです。

 

だからこそ、「未経験者でも勝てる別の方法」を使うことが必要です。その方法こそ、次のものです。

 

方法②:就職・転職支援付きプログラミングスクールに通って就職・転職する

その方法が、就職・転職支援付きプログラミングスクールに通って就職・転職する方法です。こちらは未経験からでも成功確率が高い方法なので、個人的にはおすすめしています。

 

なぜこちらの方法が成功確率が高いかというと、未経験者を採用したいIT企業と、プログラミングスクールがコネを持っているからです。このコネを利用することが、未経験かは就職・転職まで成功できる秘訣です。

 

プログラミングスクール経由の転職の特徴は、「実務は未経験、でもプログラミングの基礎知識とスキルを持っている人」をIT企業がターゲットにしていることです。なので、そもそも競争相手がみんな「未経験者」なんですよね。

 

一般の転職サイト経由がレッドオーシャンだとすれば、プログラミングスクール経由はブルーオーシャンです。プログラミングまセットで学べますし、就職先も良いところは多いです。

>>【最終回答】プログラミングスクールを使うと就職・転職できるのか?

 

おすすめのプログラミングスクール

参考までに、僕自身が使ってよかったプログラミングスクール含む、エンジニア目線でおすすめのスクールを挙げておきます。

 

  1. TechAcademy: 学びたいものが決まっている方(オンライン)
  2. TechAcademyキャリア: 最短でIT企業に転職したい20代の方(オンライン) 完全無料
  3. ポテパンキャンプ: 自社開発の企業に就職したい20代の方(通学)

 

世の中には多くのプログラミングスクールがありますが、上記であれば間違いありません。講師の質、カリキュラム、費用、就職サポートなど、エンジニア目線から見ても総合的にバランスが取れています。

 

僕は上記スクールがおすすめですが、人によっては合う・合わないもあるはず。スクール選びは慎重になりすぎるくらいが良いので、上記3社のうち、2〜3社無料相談や無料体験を受けることが良いですね。実際に自分の目で確かめて、その後本受講先を一つに絞ることがおすすめですね。

 

なお、上記3社と別の2社、計5社のスクールの特徴や費用は「現役フリーランスエンジニアがおすすめするプログラミングスクール5社【徹底比較】」の記事で比較しています。こちらも参考にすることで、プログラミングスクール選びの失敗確率は下げられると思います。

 

まとめ

まとめます。

 

  • プログラミングは就職、転職の際に有利になる。特に新卒
  • 社会人の転職であっても、プログラミングスクール経由の転職なら成功しやすい

 

上記の通りです。

 

良い環境へ就職、転職するためには、やはり何かしらの武器が必要です。その点、プログラミングスキルは世の中的にも需要がある一方、スキルを提供できる人が少ないので、就職や転職に役立ちます。

 

それに、仮にプログラミングを勉強して就職、転職に役立たなかったとしても、プログラミングスキルがあれば、仕事の効率化を図ったり、副業でお金を稼ぐこともできます。副業で月5〜10万円程度なら、普通に実現できますよ。月にプラスで5〜10万円あれば、生活はかなり変わりますよね。

 

プログラミングを学んで就職、転職し、そこで実務経験を1〜2年ほど積めば、フリーランスエンジニアになることも目指せます。フリーランスエンジニアになれば年収1,000万円やリモートワークなど、普通の会社員では実現できない待遇や働き方を、20代であっても実現できます。

 

最近の20代のフリーランスエンジニアは普通に月収100万円稼いでいたりしますからね。週3働いて年収600万円も可能ですし、海外でリモートワークしながら旅して働く人生も選べます。

 

そんな未来も、まずはプログラミングを学ぶことから。独学だと難しいですが、プログラミングスクールを使えば、今から数ヶ月にエンジニアやプログラマーになることも現実的に狙えます。

 

残念ながら、理想の未来はただ待っていてもやってきません。でも行動すれば、そういう未来は掴めますよ。

 

▼次の「行動」はこちらから

現役フリーランスエンジニアがおすすめするプログラミングスクール5社【徹底比較】

 

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